冷間圧造センター.comを運営する太陽精工株式会社では、各種検査装置を駆使して不良ゼロ化に向けて取り組んでいます。従来では抜き取り検査が主流でしたが、数百万に1個、数千万に数個といったレベルで不良が流れてしまうことがあります。当然のようにこの不良が生産工程だけでなく完成品の品質まで損なう重大なトラブルを誘発してしまいます。当社では品質要求に合わせて専任の品質管理スタッフが画像検査装置を用いて全数検査をしております。専任スタッフの人の目と自動機のデジタルの目を両立することにより、高信頼性のネジを安定供給することを可能としております。

製品の品質向上や安全意識の高まりから製品がいつ、どの設備で、だれによって作られたのかを明確にする状態をトレーサビリティと呼びます。品質不良を出さないための徹底した検査は当然ですが、検査結果を数値化しデータ化をすることで不良の前兆となる原因を分析しやすくなり、常に起こさないための環境整備に貢献することが可能です。当社では日々の各工程での検査記録やキープサンプルを社内に保管することで、万が一品質不良が判明した場合にも、いち早く該当する製品の対象ロットを明らかにすることが可能となっております。安全性の保証とお客様への信用向上に大きく寄与しています。

製品の品質が人命と密接に関連する業界の場合には、全ての製品に対してどの材料を使用されたかのトレーサビリティ確保のためにミルシートの入手が求められることは多々あります。当社でも製品ロット数に関係なく、お客様のご要望に応じて納品時にミルシートを提出しており、線材の機械的性質や化学的成分について、その規格値と製造実績値を証明しています。このようにただ冷間圧造の技術だけではなく、材料の安全性確保からお客様のサポートをさせていただいていることが当社が評価されている点の一つであると考えております。