鉄材部品⇒アルミへの材質変更で60%の軽量化

こちらは、鉄材の重いネジからアルミへの材質変更をすることで、およそ60%もの軽量化を実現した技術提案事例です。

鉄材で重いからネジの軽量化をしたい...

今回の製品は大手メーカー向け製品でしたが、従来は鉄材で製造販売をしておりました。鉄材でも問題はなかったのですが、お客様から「製品の軽量化を検討」しているというお声掛けを頂きました。

その際に、締結部品の見直しをしている最中でもあるとのことで、当社ご相談を頂きました。

アルミへの材質変更で60%の軽量化!

そこで太陽精工では、材質変更によってお客様の要望に応えることを検討致しました。形状的な観点で見るとアルミでの成形を行うことには問題がなく、図のように頭部のヘクサロビュラにおいても穴深さを実現することができました。また量産体制という点においても、スピード対応を得意としている当社ならではのスピード感で生産することもできました。

 

今回の鉄材 ⇒ アルミへの材質変更により、大幅な軽量化が実現致しました。今回の問題となった点は、アルミへの材質変更によって必要硬度を確保できるのかという点でした。しかし当社では、お客様との密なお打ち合わせを行うことで、使用用途等を踏まえて強度面に問題がないことを確認した上で、材質変更を行いました。またコストが高くなってしまうという点に関しても、エビデンスを提示することでご納得いただけました。

その結果、鉄材の旧製品からアルミ製の新製品に切り替わったことで、約60%の軽量化を実現・成功させることができました。

今回の事例のような軽量化に対するニーズは、省エネが求められる近年ではさらなる高まりを見せており、自動車業界では恒久課題として取り上げられています。自動車業界と例に挙げましたが、その他の業界でも軽量化に対する需要は大きく高まりを増していると、当社でも感じております。

この軽量化への意識が高まっている時流から、多くの企業様が使用部品の見直し等を迫られています。その中で、鉄材・ステンレス材・アルミ材といった多種多様な材質への対応力から、当社には今回のような軽量化事例が多くございます。現在も国内の大手メーカーの方々から、ネジやボルト、特殊締結部品の軽量化検討のご相談を多くいただいておりますので、使用部品の軽量化を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。