材質変更による切削レス化で50%コストダウン
こちらはSUSXM-7を採用していたものの、圧造後の切削によってコスト高と不安定な納期が問題だった製品に対して、材質をSUS430に変更することで、製造コストを約2分の1に低減させた技術提案事例です。
SUSXM-7だと圧造後に切削が必要で、コストが高く納期も不安定...
こちらの製品では、SUSXM-7という素材を使用しており、圧造後にツバ部の天面や軸部を切削にて仕上げ加工していたとのことでした。しかし圧造後に切削という多工程での加工になってしまっていたため、コストが高くなっており、また納期も不安定になっていました。
そこで、コストダウン・納期安定化をご希望されており、当社にご相談いただきました。
材質をSUS430に変更して、製造コストは約2分の1に低減!
そこで太陽精工では、材質をSUSXM-7からSUS430に変更するご提案をいたしました。SUSXM-7は優れた材質特性を持つ一方で、比較的加工性が悪い材料として知られています。そのため、SUS430のような材料に変更することで、加工性が格段に向上し、圧造&転造のみでの成形が可能になります。
この材質変更提案によって、製造コストは約2分の1に低減させることができました。また不安定だった納期も改善され、納期短縮にもつなげることができました。
材質の特性と加工性を正確に把握し、かつ網羅的に把握している当社だからこそ、今回のような材質変更のご提案も可能となっております。また自社での金型設計から冷間圧造部品の量産という一貫した流れがあるからこそ、お客様のご要望にあった金型製作をすることができます。
特殊締結部品の材質変更やコストダウンでお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。