エイミングボルトとは?

近年、新車への先進安全運転機能(ADAS)の装着率の増加に伴い、ミリ波レーダー調整用として「エイミングボルト」の需要が高まっています。そんなエイミングボルトですが、実際に製造する際には、いくつか注意点があります。

ここでは、自動車におけるエイミングとはどのようなものか、エイミングに使われるエイミングボルトについて、エイミングボルトの製作における注意点、そして実際に当社が製作したエイミングボルトの事例まで、まとめてご紹介いたします。

 

エイミングとは?

エイミング(エーミング)とは、英語のaimの動名詞に当たる言葉で、狙っているという様子そのものを表します。そのため、射撃やアーチェリー等のスポーツ、コンピューターゲームにも使用される言葉です。

当社では、特に自動車業界に関連してエイミングという言葉を使用します。ここでは、自動車に絞ってエイミングについて解説いたします。

 

自動車業界におけるエイミングとは?

自動車業界におけるエイミングとは、先進安全運転機能(ADAS)が正確に動作することを確認する、電子制御装置を整備するための校正作業の1つです。

2020年頃から、新車への先進安全運転機能(ADAS)の装着率が100%に近くなってきていますが、そうした先進安全技術が搭載された車をASV(Advanced Safety Vehicle:アドバンスド・セーフティ・ビークル)と言います。

ASVに搭載される装置は、下記のようなものがあげられます。

  • 前方障害物衝突被害軽減ブレーキ
  • ふらつき注意喚起装置
  • 車線逸脱警報装置
  • レーンキープアシスト
  • 車両横滑り時制動力・駆動力制御装置
  • 踏み間違い時加速制御装置
  • 後退時後方視界情報提供装置(リアビークルモニタリングシステム)

このようなASVの中でも、特に安全性能の根幹を担うADASエイミングは重要な作業となっています。メーカーによっては、スマートアシスト、セーフティセンス、アイサイト、プロパイロット、セーフティサポート、アイアクティブセンス等と呼ばれていますが、これらの安全性能の機能を担うセンサー類の調整や校正をするのが、エイミング作業です。

 

エイミングは、下記の様な部分の修理や整備を行った際に必要な作業です。

  • フロントガラス
  • フロントカメラ
  • センサー
  • フレーム
  • エンブレム裏のミリ波レーダー
  • レーザーレーダー
  • 全方位カメラ
  • クリアランスソナー

 

エイミングでは、専用ターゲットやリフレクター、スキャンツールを用いて、センサーにゼロポジション(基準点)を認識されるように調整を行います。

またエイミング作業は、通常は特定整備認証工場やディーラーによるリペア作業ですが、場合によっては部品ごと交換する必要があります。安全性が高いエイミングの一方で、修理代金は高くなる傾向があります。しかしエイミング作業をしなければ、誤作動が生じたり、車検に合格できなかったりするため、いずれにしても修理が必要です。

 

エイミングボルトとは?

続いてエイミングボルトについてです。エイミングボルトは、自動車のエイミング時に実際に調整機能を担うボルトで、エーミングボルト、エイミングスクリュー、エーミングスクリューとも呼ばれます。

 

一般的にエイミングボルトは、自動車のヘッドライト(前照灯)の光軸調整用に使用されるボルトの総称として呼ばれています。しかし近年は、上記のようにADAS向けのエイミングボルトのニーズが高まっています。

特に前方センサーのミリ波レーダー調整機構の一部に、エイミングボルトが使用されるケースが増加しています。エイミングボルトを使用することで、センサーの角度を行うことができます。エイミングでは、角度や高さを細かく調整する必要がありますが、エイミングボルトを回転させることで細かな角度調整を行うことができるようになります。

 

エイミングボルトの製作ポイント

特にミリ波レーダー調整用のエイミングボルトは、調整機構の一部として使用されるため、ASSY製品の部品となります。そのため、別部品とのかみ合いが発生しますが、例えば歯車とかみ合う場合は、歯車のキー溝や穴部分と精度よく噛みあう必要があります。そのため、エイミングボルトの製作におけるポイントの1つとして、高精度な冷間圧造が必要という点があげられます。

また、エイミング機構は複雑な機構になる場合もあるため、エイミングボルトにも様々な条件が発生します。そして、採用される車種やメーカーによって、必要とされる機能も変わってきます。そのため、エイミングボルトを製作する際には、エイミング機構の設計・開発をするエンジニアの方々との綿密な調整が必要になります。このような技術的な対話力、その先の技術提案力も、エイミングボルトを製作する上でのポイントと言えます。

 

当社では、実際にエイミングボルトを自動車メーカーやTier1メーカーの設計・開発エンジニアの方々とご一緒に、ゼロから製作を行った実績がございます。当社では、直需ユーザーからのハイレベルな要求に応え技術化・製品化してきたノウハウを活かした提案力と圧造のみに捉われない複合加工技術を保有しているために、試作加工においてお客様から高い評価を受けております。外径サイズM2~M12、長さは80mmまで対応しておりますので、試作加工でお困りの方は何なりとお申し付けください。

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エイミングボルトの事例紹介

続いて、実際に当社が製作したエイミングボルトの製品事例紹介です。

 

エイミングボルト

こちらは自動車フロント用ミリ波レーダーの調整ボルトです。全体形状は冷間圧造によって製作し、頭部と先端部は切削にて加工、ネジ部は転造にて加工しております。

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