ローレット加工
ローレットは締結部品の側面に細かい凹凸や切り込みを入れる加工技術で、大きく平目ローレットと綾目ローレットの2種類に分類されます。
全切削で加工するのではなく、当社では平目ローレットは「冷間圧造」で加工行い、綾目ローレットは「転造加工」で製作しております。
2ダイ3ブローヘッダーを代表とする冷間圧造加工と転造加工を、お客様の製品によって使い分けることで最適なコストで製造が可能です。
特に、この技術は量産時に大きなコストメリットを発揮します。通常は切削加工しかできない箇所を、冷間圧造加工や転造加工に工法転換することで大きなコストメリットを生み出すことができます。
複合フォームローリング加工で同時に複数の加工を行い工数削減
当社は複合フォームローリング加工によりローレット加工+溝加工やローレット加工+軸の先端の加工、ローレット加工+切り飛ばし加工といった加工を同時に行うことができます。
これにより、圧倒的に工数削減を実現でき、コストダウンに繋げることができます。このような複合フォームローリング加工の技術提案力も、当社ならではの特徴です。
「特殊ネジ カスタム部品製造.com」の
「ローレット加工」が選ばれる理由
平目ローレットを成形する冷間圧造加工
ローレット形状は、山角度、ピッチは機能面を考慮して設計します。その中でも平目ローレットは、冷間圧造で製造することが多い製品になります。 通常は切削加工しかできない箇所でも、当社は2ダイ3ブローでの冷間圧造加工に工法転換、加工を実施することでコストメリットを生み出すことができます。 更に当社では、お客様に価値を提供するため、多くのネジメーカーが敬遠する難削材加工や、他社が手をつけていない分野での冷間圧造加工を積極的に展開しています。 例えば、ステンレス・チタン合金などの難加工材は、加工率が悪く、六角穴を深く打ち込むことは容易ではありません。そのため通常のネジメーカーでは、切削等の別工法によって六角穴加工を行っていますが、多工程になってしまうため、どうしてもコストが高くなってしまいます。 一方当社では、独自技術の冷間圧造加工により、難加工材への六角穴加工を冷間圧造によって可能にしています。このハイレベルな技術力が、コストダウンに大きくつながります。
綾目ローレットを成形する転造加工技術
綾目ローレットに関しても、全切削で加工するのではなく、転造で加工することでコストメリットが生まれます。 太陽精工は、冷間圧造加工に注目されることが多いですが、同じくらい転造加工にも力を入れています。 当社の転造加工は、お客様にコストメリットを提供するために積極的に展開しています。太陽精工では、転造=ネジという常識にとらわれずに、転造=成形として、形を作るために転造技術を展開しております。 例えば、従来は切削が主流だったネジへの溝入れ加工。溝入れ加工も、実は転造にて対応可能です。転造加工で溝入れ加工を行うことで、金属の鍛造において特徴的なファイバーフローと呼ばれる繊維状組織を断ち切ることがなくなるため、溝付き製品に高い強度を付与することができます。
同時に複数の加工を行い工数削減を実現する、複合フォームローリング加工技術
当社は複合フォームローリング加工により、上で述べたようにローレット加工+溝加工やローレット加工+軸の先端の加工、ローレット加工+切り飛ばし加工といった加工を同時に行うことができます。 これにより、圧倒的な工数削減を実現でき、コストダウンに繋げることができます。
「ローレット加工」の製品事例
「ローレット加工」の技術提案事例
「ローレット加工」の技術コラム
インサートナットとインサートボルトとは?またインサートの機能を果たす上で重要なローレットとは?
インサートとは射出成形の一種であり、金属と樹脂とが一体化する成形工法です。これを締結部品業界に置き換えると、インサートナットは樹脂などの直接ねじを切っても強度がもてないような材質へ埋め込むナットであり、インサートボルトはそのボルト版です。昨今の部品メーカーにおいては、スーパーエンプラなどのガラス成分を多く含んだ樹脂材が多用されており、インサート成型も高度な金型技術が求められています。インサートナット、インサートボルトにおいても、図面公差において高精度化が求められています。
フォームローリング加工とは?転造との違いから特徴まで解説!
フォームローリング加工とは、転造加工を進化した加工方法です。フォームローリング加工では、溝形状を始めとした複雑な凹形状の加工を行うなど、転造加工ではできない加工を実現することができます。 当社では、溝入れや棒先、尖り先、丸先、ローレットといった様々な形状の加工を、長いストロークを有するフォームローリング加工機によって対応しております。また同時に加工をする複合フォームローリング加工によって、切削加工と比較して大幅なコストダウンも実現可能です。