切削品の圧造変更によるニアネットシェイプ化で50%コストダウン

こちらは異形材からの全切削を行っており生産能力やコストに問題があったお客様に対して、圧造によるニアネットシェイプに工法転換してコストを1/2に削減させることに成功した技術提案事例です。

異形材からの全切削のため、生産能力に問題がある...

今回の製品は、非常に加工難易度が高い製品でした。お客様では、現状は異形材からの全切削で製作しているとのことでしたが、全切削のため生産能力に問題が生じていたそうです。またコストダウンもしたいとのことで、インターネットで検索していたところ、冷間圧造によるコストダウンに興味があり、当社にご相談いただいたとのことでした。

圧造によるニアネットシェイプに工法転換してコストを1/2に削減!

そこで太陽精工では、切削で製造していた頭部形状を圧造によるニアネットシェイプにするご提案をいたしました。まずコイル材より異形頭への圧造を行い、その後専用治具を用いてマシニングセンターで穴あけ加工を行うように工法転換いたしました。

この頭部形状の加工に切削時は非常に時間がかかっていたとのことでしたが、これを圧造に工法転換したことで、コストは1/2に抑えることができました。また切削では多発していた納期遅延も、ニアネットシェイプ化することで改善できたとのことです。

お客様に詳細をお伺いしていたところ判明したのが、①精度はそこまで必要ない、②どちらかというと強度を持たせたい、というニーズでした。今回のご提案は、切削ではオーバースペックだった頭部形状を圧造加工に変えることで納期やコストを優先させ、その上で圧造化による強度安定化も実現することができた技術提案事例です。

太陽精工では、お客様の現状のお困りごとを確実に捉えて、そのお困りごとを解決する技術提案を行い、製品を形にしてお届けいたします。特殊締結部品の製造でお困りの方は、まずは技術相談レベルで問題ございませんので、お気軽にお問い合わせください。