セルフタップねじ（タップタイト）の外形測定方法についてご紹介！
今回はセルフタップねじ（タップタイト）の外形測定方法について解説します。
セルフタップねじ（タップタイト）の外形測定時、C寸法とD寸法の両方を適切に測定する必要があります。それぞれ測定方法が異なりますので、本記事ではそれぞれに関して詳しく解説いたします。
セルフタップねじ（タップタイト）とは？
セルフタップねじ（タップタイト）とは、めねじ加工がされていない相手材の穴（下穴）に、ねじ自身がねじ山を成形して締結できるネジです。
めねじ加工やナットなどを使用しないため、コストや工程の削減に効果があります。セルフタップねじ（タップタイト）は、下穴が金属向け（Sタイプ）と樹脂向け（Pタイプ）と2種類があります。
セルフタップねじ（タップタイト）の測定方法
右図ように、セルフタップねじ（タップタイト）はSタイプ、Pタイプののどちらのねじ山も三角おにぎりのような形をしています。
このおにぎり形状のネジ山の外径はＣ寸法、三角形の高さはＤ寸法になります。 Ｄ寸法は通常のマイクロメーターで測定できますが、Ｃ寸法は下の写真のような特殊なマイクロメーター（いわゆる三溝マイクロメーター）で測定します。
C寸法測定方法について
C寸法の測定方法としては、Ｖ字になっている箇所に、三角形の頂点2カ所をあて、残りの頂点の1ヶ所をスピンドルにあて測定するという方式を取ります。
具体的に測定している様子は下記動画を確認ください。
一方で、D寸法は三角形の1辺をアンビルにあて、頂点をスピンドルにあてて測定します。
セルフタップねじ（タップタイト）製品事例のご紹介！
続いて、実際に当社で製造したセルフタップねじ（タップタイト）の製品事例をご紹介いたします。
つまみねじ（Sタイト）
こちらは住設向けの±特平ローレットSタイトつまみねじです。まず圧造工程で頭部形状を据え込み、ネジ部の絞り加工率を高く仕上げております。その後転造工程で、頭部の平目ローレットやセルフタップねじを加工しております。今回のつまみねじは住設部品ということもあり、表面処理は外観に優れたニッケルメッキを施しています。
アルミタップタイト
こちらの製品は、アルミタップタイトです。最高級ロードバイクのブレーキレバーに取り付けるネジになります。
軽量化を求められているのでブレーキレバーの材質は樹脂製、それに取り付けるネジのために材質はアルミ材で、ネジは樹脂との固着力を上げるためにタップタイトとなっております。
Ｃタイプ タッピングネジ
こちらの製品は、Cタイトを採用したタッピングネジになっております。加工ポイントとしては、タッピングネジの特性である雌ネジを形成しながら、埋め込まれていくために必要な硬さを浸炭処理によって出している点があげられます。また、自動車関係ということもあり、表面処理でのベーキングを行うことで・・・
スリワリタッピングネジ（Bタイト）
こちらはモビリティ向けスリワリタッピングネジ（Bタイト）です。圧造完了後に熱処理を行い、硬度を高めた後に切削→転造にて加工しています。アルミ材料でありながらBタイト製品のため、雌ネジを形成しながらねじ込まれる必要があり、表面の硬さも重視されます。表面処理においては、製品外観といった部分に関してもアルミ専用のアルマイト処理を行い・・・
セルフタップねじ（タップタイト）のことなら、特殊ネジ カスタム部品製造.comまで！
セルフタップねじ（タップタイト）でお困りの際は特殊ネジ カスタム部品製造.comを運営しております太陽精工株式会社までお気軽にお問い合わせください。
◆特殊ネジ カスタム部品製造.comは、冷間圧造技術のノウハウと、オリジナリティ溢れる金型設計力、幅広い調達ネットワーク、そして積極的なVA/VEによる技術提案を行い、多種多様な特殊締結部品の製造を、試作開発から量産までトータルサポートさせていただきます！
＞＞当サイトについて
◆私たちの強みが形となった「冷間圧造」「2ダイ3ブロー」「ヘッダー加工」「転造加工」…など当社のサービス一覧をご紹介します！
◆私たちは冷間圧造を中心として特殊ネジ カスタム部品の製造を得意としております。特に、「目利き力」でお客様の求める製品の最適な製造方法をご提案させていただきます。実際、工法転換や材質変更などによる大幅なコストダウンを実現した事例が多数ございます！
◆特殊ネジ カスタム部品の設計・製造に関して、実際にお客様からいただいたご質問と、その回答を掲載しております！
◆当社の対応しております製品一覧をカタログにしておりますので、更にご興味ある方は是非ご覧ください。無料でダウンロードできます！
◆特殊ネジ カスタム部品の製造や工法転換など、お困りの際はお気軽にご相談ください！
締結部品の