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六角バー材からの全切削 ⇒ 圧造＋切削＋転造への工法転換で50％コスト ダウン

こちらは、六角バー材からの全切削で高コストだったプリント基板保持用ネジを、圧造＋切削＋転造への工法転換で50％コスト ダウンに成功した技術提案事例です。

六角バー材からの全切削で高コスト...

今回の製品は、従来から専業メーカーが存在していて、規格化されており、標準価格で流通している部品でした。しかし工法としては、六角バー材からの全切削という工法が用いられており、多量に使用する際であってもコストが下げ難い部品でした。

そこで当社に、全切削からのコストダウンをしたいとのことで、ご相談をいただきました。

圧造＋切削＋転造への工法転換で50％コスト ダウン！

そこで太陽精工では、製作時の基本工法を圧造＋転造として大量生産に対応することによりコストダウンを図りました。全体形状が六角形の形状ですが、このような形状であっても冷間圧造によって加工することができます。また頭部の穴開けタップ工程においても、当社の充実した二次加工ネットワークを用いることで、十分な加工能力を確保することができました。

今回の工法転換によって、形状は元形状から変化しました。しかしこちらの部品の用途である、筐体内でのP基板保持や嵩上げ（熱交換・通気性の改善）等には問題なく使用できるとのことで、お客様ともお打ち合わせの結果で形状変更いたしました。

その結果として、全切削からの工法転換に成功し、およそ50%のコスト削減を実現することができました。

※機密情報を一部含むため、形状の詳細については控えさせていただきます。

こちらのP基板保持用ネジは、近年急速に進んでいる自動車の電動化や自動運転化に伴い、非常にニーズが高まっています。また、脱炭素化の潮流から、太陽光発電等の再生可能エネルギーの制御機器メーカーや配電設備メーカーのお客様からも、P基板保持用ネジのご相談を多数いただいています。

上記のような、多数のコントロールユニットが用いられる機器装置向けにP基板保持用ネジが数多く使用されていますが、その多くは切削加工で製作されています。しかし実は、そのような複雑な形状であっても、冷間圧造や転造、追加工によって製作することが可能のため、工法転換することで大幅なコストダウンをすることができます。