部品点数が減らせる「高機能ボルト」をご紹介!

ものづくりにおいて、いつの時代でもニーズが高いのが、部品点数削減です。そして部品点数削減をすることができる「高機能ボルト」のニーズは根強く、当社にも数多くご相談をいただいております。

今回は、実際に当社でも製作した実績がある、部品点数が減らせる高機能ボルトをご紹介いたします!

なぜ部品点数削減を実現する高機能ボルトのニーズが高いのか

部品点数削減をすることができる高機能ボルトのニーズは根強く、当社にも数多くご相談をいただいております。高機能ボルトのメリットに関しては、およそ下記の通りです。

  • 部品点数を削減できるため、部品の管理工数の削減につながる
  • 部品が一体化となるため、紛失リスクを軽減できる
  • 部品点数の削減によりコストダウンが期待できる

部品点数を削減する前は、複数種類のネジ・ボルトが必要だったり、ボルト以外にOリングやワッシャー、シャフト、緩み防止用の処理など、他の部品や処理が必要になってしまいます。しかし高機能ボルトに変更して部品点数を削減することで、部品の紛失リスクが低減し、管理工数も削減することができます。また部品点数が削減できれば、ロット数が大きかったり1製品に使用されるネジ本数が多ければ、大きなコストダウンにつなげることもできます。

 

ただし高機能ボルト単体としては価格はアップしてしまいます。そのため、どのようなボルトであれば部品点数削減をすることができるのか、そのボルトの使用本数との兼ね合いでコストメリットが出るか、というバランスを見ていかなければなりません。

 

高機能ボルトの事例紹介

続いて、実際に当社が製作した部品点数を削減する高機能ボルトの事例紹介です。

※高機能がゆえに写真としてそのままお見せすることはできません。あらかじめご了承くださいませ。

 

中ツバボルトの両端に多機能性を持たせる

図のような中ツバ形状であれば、片側はネジによる締め付けで、反対側をカシメもしくはインサート用のローレット形状にすることで、多機能ボルトにすることができます。

 

当社では様々な特殊中ツバボルトの製作を行ってきました、詳細は下記をご覧ください。

>>中ツバボルトとは?用途から加工方法、特殊形状の製作ポイントまでご紹介!

液漏れ防止ネジ

頭部にOリングをはめ込み、頭部裏面にはゴムパッキングを組み込むことで、液漏れ防止機能を付加することができます。

 

クリック機能(調整機能)を付加

オレンジの中ツバ部分にクリック機能を持たせたネジです。ヘッダーで中ツバ部分は製作しており、相手材とネジ部で締結させながら、所定の位置決めのためのクリック機能(調整機能)を付加させたネジです。従来はネジとは別の部品で調整機能を設けていらっしゃいましたが、こちらの高機能ボルトで部品点数の削減をすることができました。

ガイド形状(抜け止め機能)を付加

左のネジ部で相手材と締結し、右側の赤部分がガイド形状となっており、抜け止め機能が付加されています。相手材が樹脂のため、ガイドが入る時に伸縮して、ガイドが入った後は抜け止めになるという製品です。

こちらの中ツバボルトでは、従来は両端どちらもネジでしたが、雄ネジだと相手材に雌ネジが必要となり、また回転締結は時間的な工数がどうしてもかかってしまいます。しかしこのガイド形状にすることで、お客様の組立て工数を大幅に削減することができます。

ワイヤー位置調整機能を付加

貫通穴ボルトに位置調整機構が付加された高機能ボルトです。貫通穴部分にワイヤ―が通り、4つのリブ形状が樹脂のインサート箇所になります。ネジで相手材と締結しつつ、頭部の樹脂部分で位置調整をする機能が搭載されています。。

>>製品事例:リブ付き貫通穴ボルト(M6×P1.0)

脱落防止機能を付加

製作自体が困難な、頭部が大きくネジ径が細いネジです。蓋を開閉する際に手で回しやすくするために頭部にローレットが設けられています。また、蓋からネジが脱落しないようEリングが使用されていますが、そのEリングが嵌る溝も設けています。

(この製品は某公共放送の連ドラのシーンで太陽光発電用のネジとして実際に登場しています)

>>製品事例:頭部外周ローレットねじ

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