切削品を圧造＆転造への工法転換で50％コストダウン実現

こちらはバー材からの全切削では生産能力が追い付かずコストも高いとお困りだったお客様に対して、切削から圧造＆2カ所同時転造への工法転換を行い、50％のコストダウンを実現した技術提案事例です。

バー材からの全切削では生産能力が追い付かず、コストも高い...

お客様からは、バー材から全切削にて製造している特殊締結部品についてご相談をいただきました。どうしても全切削では生産能力が追い付かず、そのためコストも高くなってしまっていたため、コストダウンをしたいとのことでした。

圧造＆2カ所同時転造への工法転換で50％のコストダウン！

そこで太陽精工は、切削レス化のご提案をいたしました。具体的には、まず圧造でブランクを製造し、もみ切り転造+溝入れ転造を１工程にて行うようにいたしました。通常はもみ切りと溝入れは分けて転造加工を行いますが、独自の工程設計により1工程での2カ所同時転造加工を実現いたしました。

今回の工法転換によって、コストは約50％のコストダウンにつなげることができました。また全切削の際は生産能力が追い付いていなかったところが、圧造＆転造に工法転換したことで生産能力も改善され、納期や供給も安定化させることができました。

当社の転造加工は、今回のような複数個所の同時転造加工も実現いたします。その上で、切削品と遜色ない溝入れ加工を実現いたします。

同時転造加工によるコストダウンが注目されがちですが、品質が伴わなければ採用されないのが工法転換です。しかし当社の転造技術は切削加工にも引けを取らない高精度な転造加工のため、このような工法転換が可能となっているのです。

特殊締結部品の切削レス化を検討したい方は、ぜひ図面とともにご相談ください。