ローレット製品を全切削から圧造+転造で製作し、コストダウン!

こちらは、従来全切削で製作していたローレットピンに対して、全切削から圧造+転造で製作し、コストダウンを実現した事例となります。

全切削のローレットピンは月間使用数が多く、コストが高い、、、

お客様より、全切削で製作しているローレットピンについて、①月間使用数が多い、②コストを抑えたい、という2点でご相談をいただきました。従来はバー材をローレット成形し、その後切削加工にて製作していたとのことです。しかし、精度は高いものの歩留まりが悪く、かつ時間とコストも掛かり、大量に生産したいもののできていないとのことで、当社にご相談いただきました。

全切削から圧造+転造で製作し、コストダウン!

そこで当社からは、全切削 ⇒ 圧造&転造への工法転換をご提案いたしました。具体的には、まず圧造によってツバの付いた段付きの形状を成形し、その後ツバ部を転造ダイスに吊り下げて、段付き部にローレット成形をし、最後にツバ部を切り落として長さ寸法を合わせるという2段工法になります。

形状や寸法公差を踏まえてお客様から了承をいただき、試作段階で切削時と同等精度で製造が可能と確認でき、そのまま量産でも採用いただきました。この工法転換によってコストを抑制しつつ、数量も相当数の製造が可能になり、コストメリットと量産メリットをお客様に提供することができました。結果としてお客様から絶賛をいただき、現在も大量受注をいただいております。

>>圧造技術
>>転造技術

当社の転造技術としては、ただネジを成形するだけでなく、ローレット・溝入れ・フォームローリング・丸み・切断・等々の加工を同時に行うことができます。今回はその中でも、ローレット成形と切断加工を同時にすることで、2工程を1工程で収める工数削減につながり、大量生産およびコスト低減の両立を実現いたしました。切削加工では不可能であった大量生産・コスト低減は、弊社の圧造技術と転造技術を組み合わせることで可能な内容で、またバラエティー豊かな形状にも応用できることが、今回の選定ポイントとなりました。